何かと忙しい生活の中で、ふと立ち止まり、静かにすわって一服のお茶を頂く。
「且く坐して茶を喫せよ」という臨済録にある禅語が題名となって始まった今回のブログ。
先日ご縁もあって茨城に初めて伺い、人情や情景に触れてきました。
今回の訪問のメインはとあるコーヒー店の心臓部でもある施設見学でしたが、一日を通じて多くの方にお会いし、行動を共にし、同じ想いを共有する機会となりましたのでブログに書き綴ろうと思います。
早朝4:00に出発し、休むことなく3時間🚙、オープン時間に到着するというパン屋ならではの朝型思考で立ち寄ったのは「YATABE COFFEE」
こちらは常連様からずっと前にコーヒーを頂いて驚きを覚えたお店で、当時はそのフレーバーの強さにコーヒー本来の味なのかどうなのか?と疑いも感じたほどのお店でした。
今では多くのコーヒーを知り、この質感や香りが本来コーヒーの持つポテンシャルだということも僅かながら実感し、改めて現地でいただく機会が生まれるとは思いもしていませんでした。
*店舗情報*
「YATABE COFFEE」
〒305-0861
茨城県つくば市谷田部2417-45
7:00~19:00[定休日:火曜日]
次に向かったのが陶器の街「笠間」
今回の旅路をご一緒した方の多くが陶器に関心があり、この地にも足を運びました。
車で走ること1時間半🚙、急に街並みが陶器のお店だらけになって一気に観光気分♬
そして、到着したのがこちら。
その敷地内には陶器だけでなく洋服からパン屋まであり、まだ建設途中ながらおしゃれ要素満載のエリアになっています。
NoPellが目指すエリア開発のお手本のような気がして感情が高まりました。
*店舗情報*
「きらら館」
〒309-1611
茨城県笠間市笠間2258-1
10:00~17:00
ここで今回同行する方々と合流し、総勢7名の茨城の素敵発見の旅が本格的にスタートしました🚶
実は今回の旅を企画・現地案内してくれたのは…
昨年世界大会にも出場された有名なパン職人の方だったんです🍞
コーヒーに関する勉強としてお誘いいただいたお話が、まさかパンにも繋がってくるなんて。
内心ビックリしてました。
車で走ること1時間、次はそんなシェフのお店へ🚙
ぐるぐる代表の栗原さんと写真も撮ったんですが、誰のカメラだったのか?共有ファイルにも見当たらずで、唯一お顔がわかるのがこのショットだけでした。。
右側の方が栗原さん、左側の方は同行したコーヒーショップの焙煎士さんです。
爽やかーなパン職人と、濃ゆーいキャラの焙煎士、どちらも熱量は一緒で話が盛り上がってました。
(私も濃ゆいキャラの方なので、きっと焙煎士のところに私が収まると同じ構図になるはずです笑)
並んでいるパンはどれもしっかりと焼き込まれた色味と香りに溢れており、惣菜系の組み合わせも面白いものがたくさんで。
パンの種類・量・厨房の規模・スタッフの人数、どれもウチとは比べものにならずただただ「すごいなー」という気持ちで見ておりました。
目指すところは違えどパン屋の成功スタイルを肌で感じ、その成功者がすぐ横にいて気さくに話してくれる、そうそう無いことを体感してきました。
クロワッサンの内層もものすごく綺麗でした。(写真に収め忘れました。。)
この品質をスタッフに落とし込んで数多くお店に並んでいることが本当に凄いことで、自分にはまだ到底できないレベルでしたね。。
自分だけが「できる」ではなく、お店の規模に見合う数を「出せる」ということが繁盛店には絶対必要な要素であって、
・完売することなく焼き続ける環境整備
・品質を保つ管理と教育
・成長曲線を常に高める
こういった経営スキルをもっと見に付けていかなければ!と思い知らされました。
*店舗情報*
「パン工房 ぐるぐる」
〒310-0852
茨城県水戸市笠原町1373-1
9:00~18:00[定休日:水曜日]
まだ本題である「コーヒー視察」まで辿り着いていないのに内容満載の茨城ツアーは、前半戦で内心だいぶ心満たされていたりで…
この後にもっとボリュームのあることに触れるのに自分大丈夫?と車の中で自問自答していたりしていました。
そんなこんなで最終到達点まで車で走ること40分🚙
到着しました「SAZA COFFEE」
今回の旅は、様々な偶然が重なって実現したものでした。
元々5名で決まっていた茨城視察のお話に、私が急遽参画できることになったのが視察の1週間前のお話で。
こんな機会が巡ってくるのも何かのご縁と感じ、生産をむりくりねじ込んで丸々一日をフリーにしました。
工房に一切入らない日を設けたのなんて何時ぶりだろうか🤔と、思い出せない位久しぶりのことでした。
そこまでして見てみたかった世界、
この場所で多くの方にお会いすることにもなったのが物語るように、自分が見てみたいと思う《世界》に飛び込むことで生まれる行動力は、きっと他では得られない体験と想いを生み出すきっかけとなるものだと思っています。
自発的でも受動的であっても、自分が「動きたい」「動き出したい」と思う気持ちが高まった時の行動は、周りからの後押しもあって想像以上の成長が見込めるということを今回も感じました。
*店舗情報*
「SAZA COFFEE本店」
〒312-0043
茨城県ひたちなか市共栄町8-18
10:00~20:00
店内でコーヒーをいただきながら社風などのお話から、今抱える業界事情や今後の展望など、普段では聞くことのできない深層部に至るまで穏やかな雰囲気でお話くださいました。
そして場所を移して、今度はまだ完成して数年しか経っていない工場へとご案内いただきました。
一般公開はしておらず、今回は旅の企画・案内をしてくださった栗原さんのご厚意もあって特別に内部をご案内いただきました。
事務所、セミナールーム、EC部門、焙煎所、
どこにも無駄がなくスピードを持って対応できる造りであり、それがすべてお客様のためと言える社風に感銘を受け、以前の職場の工場を初めて見たときに思った感情が蘇りました。
実は本店に到着してから工場を後にするまでにも沢山の出会いがあり、会長様や代表取締役社長、製造長や各種部門長の方々ともご挨拶させていただき貴重なお言葉をいただきました。本店では偶然にも居合わせたハワイのコーヒー農園の方ともお話ができたりと、経営者として勉強になることばかりでした。
私はコーヒーが専門ではないので、経営者・パン職人として今回の茨城素敵発見ツアーを満喫しようと思っていました。
コーヒーを通じていろんな方と繋がり、会話し、行動を共にし、次の行動に繋がる。
今回初めて訪れた茨城の地は、地域に愛され活躍している企業様に触れることでとても魅力的な街に感じ、もっと深く知ってみたいと思う気持ちが強くなりました。
きっとこれは逆のこともあって、私が行っている事業はここで何かサービスを提供することが目的ではなく、この場所に訪れた人がこの土地に興味を持ち、もっと深く知りたい・感じたい・繋がりたいと思うことで生じる感情を一緒になって共感・共有していきたいのが本質かもしれません。
パンを売りたい、お菓子を売りたい、コーヒーを売りたい、
経済圏を作るということはもちろん商売として利益を生み出していくことが大前提にはなりますが、その利益を生み出す方法が物の売り買いだけではないと改めて実感しました。
心穏やかになる時間、土地に触れることで広がる世界観、新しいモノに出会う感情、
これらも経済活動の一環として取り入れることで今までとは違うNoPellをお見せできるかもしれません。
自然豊かな地で静かで穏やかな時間と美味しい食を、新設したフリースペースからは感動体験を届けることで今までの飲食店としての立ち位置から一歩先に進んで事業を運営していきたいと思うようになっていた感情を、このツアーが背中をグイッと押して
「もう本気で進んじゃえば?」
と後押ししてくれたような気分でいます。
7月には茨城から栗原さんが神奈川にお越しになります。
箱根がメインですが、今回私が抱いた感情を同じパン職人として神奈川の魅力をお伝えする番かなと思います。
きっと怒濤のツアー計画になると思いますが 笑
今回の旅路での移動距離と移動時間、そこに対する計画、なかなかタイトでハードな感じでした!
(移動する際に時間も書いていますので良かったら読み返してみて下さい🚙)
でもそんなタイトな感じが経営者あるあるで、今はそれが楽しかったりもするのできっと私も一経営者になってきてるのかなーと変なところで実感しているオーナー”coichi”でした。