"人生と向き合う場所”
というテーマを掲げる地でのお話です。
こんにちは🍀オーナー”coichi”です。
前回投稿した茨城ツアーもですが、SNSでは伝えきれない出来事が続いていまして。
今回もお伝えすることが多くなりそうだったのでブログで綴っていこうと思います。
冒頭にお伝えした言葉が全てを物語るように、これからの「人生」をどう形成して行くべきなのかを改めて考えさせられるような時間を過ごしてきました。
私はアウトドア派ではないのでキャンプやBBQなどを行うことは滅多にありません。
NoPellが自然豊かな場所なのに、性根はインドア派というもったいない感じなんです。
だからこそ今回の体験は非日常であって、人生と向き合うには格好の場となった訳なんです。
でも、きっとキャンプを好きな方もこの場所で過ごす時間は特別なモノになるとも思います。
なぜならこの場所を作り上げたのがキャンプ場を運営しているプロが新しく設けた施設だからです👏
SCHOOL BUS + VAN LIFE + STORY
=SKOORY
この宿泊施設の名称です。
”旅する暮らしを体験する”をコンセプトにホテルでもなくキャンプでもない暮らしと旅の間のような場所
こんな素敵な発想から、2年の歳月をかけて実際にこの空間を作り上げたのは七沢にあるキャンプ場、
TINY CAMP VILLAGEさんです⛺
キャンプ場のプロが作り上げたのですから、きっとキャンプとは違った魅力と体験が行えるんだろうと、キャンプに全然詳しくない私でもキャンプ好きな方にオススメできると思っています。
魅力に満ち溢れた二日間、
ここからは時系列で綴りたいと思います。
-16:00- チェックイン
一日一組限定の宿泊施設「SKOORY」、敷地に入るとそこは自分たちだけの特別な空間が広がります。
静かでどこか懐かしさを感じる風景の中、黄色いスクールバスが旅立ちを思わせる演出となります。
今はまだ稼働はしていないようですが、受付にはギャラリーや手紙を書くスペースなどを設けて、旅の記憶を形として残す空間にもなるようでした。
現実社会から自然の中へと誘う、ココがその役目を果たしタイムトリップを味わう。
私はこの空間に足を踏み入れた瞬間、こう感じました。
一見無機質ながら一歩外に出れば心地よい自然を感じることができる、もしかしたらこの「無機質」が自然の中で気持ち一旦リセットするために必要なのかも、とも後々感じることになります。
いよいよバスの中へ🚌
生活空間としてリノベーションされた車内は、古材を使いオフグリットに過ごす。
古くから残された資源と自然の恩恵を受けて生活を送ることで、今の世の中にどれだけモノと情報が溢れているのかを改めて実感させられます。
新しいモノが誕生することで発展していく経済と、古き良き時代から伝わる伝統な作法や技法、これらを融合する文化と進化、めまぐるしく交差する中で自分はどこに向かっているのか?
喧噪の中で「人生」を考えだすと答えのない迷路のように思えてきます。
けれども、継承されたモノ・コトに触れながら自然の中で「人生」を考えると迷路に入る前の気持ちになって、この迷路を俯瞰的に見られたりもします。
入るべきか?
入らなくてもちょっと横を見れば違う通路もあったりするかも、
今はそこに立ち止まって少し休んでもみてもいいかも、
風を感じて空を見上げて大の字になって寝転んでみよう、
こんな光景がこのバスから先には広がっています。
バスに乗り込んでから見える景色は日常の喧噪からはかけ離れた物になっています。
-17:00- 夕食の準備
明るいうちに夕飯をいただきたかったので到着してすぐに準備に取りかかりました。
今回はパンとちょっとした食材を持ち込み、サラダや付け合わせは目の前に広がるガーデンからいただきます。
・火を熾し、その火で調理をする。
・湧水で調理から洗い物までを行う。
・食べきれる分の野菜を採り、自然のエネルギーをいただく。
芝生に設けられたテーブルでお日様の元、夕食時間を堪能しました。
キッチンも外に設けられ、調理から片付けまで全てが自然の中で完結する造りこそが、この夕食時間をより特別なモノにしていると思います。
-18:30- 入浴
食事を終えたらタオルを持って敷地の外へ🚶
歩いても1分?かからないところに温泉施設があります♨
こちら「七沢荘」です。
SKOORYの宿泊施設とは別になるので料金はかかりますが、日帰り温泉を19時まで受け付けており、のんびりと温泉を楽しむことができます。
今年に入ってリニューアルもされ、サウナも完備された言うことなしの温浴施設になっています。
ロビーには地酒なども置いてあるので、今回は日本酒を購入して夜を楽しもうと思います🍶
温泉を満喫して外に出るとあたりは真っ暗に、てくてく歩いて行くと昼間とは違う表情のSKOORYがありました🚌
-21:00- 夜空鑑賞
夜の景色はまた心が落ち着き、ガーデンにあるソーラーライトが暗闇の中の行き先を照らしているように、バスから芝生の先を示しています。
その先を高台から見下ろす、バスの上部に上がって普段よりも夜空を身近に感じるのも気持ちいい体験でした。
また火を熾して焚き火を楽しむ。
火を囲むように席を設けて足を伸ばしてチェアーでお酒を楽しむ。
最後はガーデンからハーブを摘んで、摘みたてのハーブティーが一日の終わりを告げました。
この日は雲が多くて見えませんでしたが、晴れていればきっと星空も広がるはずです🌠
バスの上に登って観るもの気持ちよさそうですが、車内にある天窓から見るのも絵画を見ているようできっと素敵だと思います。しかもこの天窓がベッドの上にあるのも手の込んだ造りでした👏
-23:00- 消灯
いつもなら事務作業を行う平日の夜、この日は仕事用品を一切持たずに全くしないと心に決めていたので、お酒を飲んで焚き火を楽しんだらそのままバスに入って就寝となりました。
考えたらバスの中で全然過ごしていないことに気づく23時。
明日はバスの中でも時間を費やそうと思いながら眠りにつきました。
-5:00- 起床
ゆっくり寝ていようと思っても5時にはパチッと目が覚める朝型人間。
根っからのパン職人です。。
パン屋は朝が早いと言いますが、もう体のサイクルが朝型になっているので寝ていようと思っても無理なんですねー、、、
車内にレコードをかけて音楽を聴きながらのんびりとスタート⏺
外では朝食の準備をしていて、あとは野菜やハーブを採ったら完成です🌿🥕
お皿に採れたて野菜を並べ、スライスしたパンに乗せるだけ。
これだけでいつもとは違う朝を迎えることができます。
前日の夕方にちょうどお皿が届いたようで、早速使わせていただきました。
こちらは厚木市内で活躍されている時土器(@tokidoki_kobo)さんの作品になります。
温もりと優しさが伝わる器での食は、それだけで心穏やかに、土の質感がテーブルを彩る食材をより一層引き立てていました。
鳥の鳴き声を浴びながら、バスの中に用意された自家焙煎コーヒーを淹れて朝食は終了です。
残りの時間は摘み立てハーブティーを淹れ、バスに戻って音楽を聴きながら今日一日の過ごし方を考えたり、ぼーっとしたり。
リノベーションされた空間の中で自由時間を満喫します。
-9:00- チェックアウト
本来はもうちょっと遅い時間のチェックアウトなんですが、この後の予定から9時にこの旅を終えることにしました。
私が過ごした時間は17時間。
慌ただしい日常から離れて自然の上で過ごした17時間。
NoPellも自然豊かな地ではありますが、生活感のない自然空間は全然違うモノでした。
私にとってNoPellの情景は昔から過ごした日常空間で、どんなに整備しても表情を変えても日常には変わりません。
でも、NoPellに訪れる方にとっては非日常空間であって、特別な場所になります。
近隣でも、同じような景色でも、同じ時間であっても、
この17時間は「人生」と向き合う17時間になり、その17時間を創り出してくれたのは「SKOORY」でした。
NoPellに訪れた方が過ごす時間は何時間だろう?
待っていただく時間も多く、パンを買うために1時間2時間もかけてくれる方もいらっしゃいます。
その時間を有意義なモノにするのも私の役目だと思います。
5分で済んでパンを購入するだけ、だったらNoPellの魅力は全然伝わらないのかもしれない。パンだけで他はいらないと捉えるニーズもわかっている。
でもこの僻地で事業を行うことで生まれる付加価値は、今回体験した「LIFE IS...」かもしれません。
宿泊までとはいきませんが、この地に立ち入ることで人生をちょっとでも見つめ直すことが出来たなら、こんな嬉しいことはありません。
そんな想いや体験をNoPellからも届けられるよう、商品の魅力を高めたり、選ぶ楽しみを増やしたり、ワークショップを開催したりして、より良い時間を過ごしてもらいたいと思います。
同時にこの ”5分で済んでパンを購入するだけ”
というニーズにもちゃんと向き合っていきたいとも思っています。
小さいお子様をお連れの方や、予定が詰まっていて待つことが出来ない方など、此処で過ごす時間を提供するのとは別に、NoPellのパンを日常に取り入れてくださっている方々への想いも伝わるようにこの初夏からは対策を練っていきます。
私にとっては 「人生」
事業にとっては「経営」
オーナーとして向き合う目線を両立しながらもそれぞれにとって幸福へと繋がるよう心落ち着かせながら歩んでいきたいと思います。
完成と同時に声をかけてくれた中村さん、本当にありがとうございました。
「SKOORY」
〒243-0121
神奈川県厚木市七沢1845-1
℡:070-3366-7738 (9:00~18:00) [TINY CAMP VILLAGE]
Email:lifeis.skoory@gmail.com